虚構世界で朝食を

Breakfast at fiction world

2017-01-01から1年間の記事一覧

青い蝶

今年は色々と変化のある年だった。公私ともに。月の一つひとつをつぶさに見て行けば、何の変化もなかったような時期も実はそれはそれで必要だったのだと分かる。五月末の退職、十月から始めた古書店『一馬書房』、夏の九州旅行や冬の東京旅行、一年越しの群…

帰還

東京から戻ってきて、ようやく落ち着いた。実りの多い東京旅行だった。行きたかったところへ行って、会ってみたいひとに会った。それだけでもう十分なくらい、東京に行く意味はあったのだと思う。勿論、良いことばかりではなかったのだけれど、このタイミン…

東京行き

東京行きの荷造りを大体終えた。明日から出発する。多分、この時期を逃したら当分、東京へは行けなくなる。今のうちに行っておこうと思っていた。 前に東京に行ったのは昨年の夏だったはずだ。上京するときはいつも不安が半分と期待が半分。不安の方が少し勝…

KDP第二作『時計の針を止めろ』の無料キャンペーン本日開始です。

こんにちは、kazumaです。今日は告知の為に書いてます(お忘れの方がいらしゃらないか、念の為に汗)。 時計の針を止めろ 作者: 武内一馬 出版社/メーカー: 一馬書房 発売日: 2017/12/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 12月9日より販売を開…

KDP出版第二作『時計の針を止めろ』上梓しました!

こんにちは、kazumaです。今日はひとつ嬉しいお知らせが。 この度、KDP出版(電子書籍)の第二作を発表することになりました! タイトルは『時計の針を止めろ(Stop The Clocks)』武内一馬著、です。実は、二日前からAmazonKindleストアにて販売を開始して…

十二月の風が吹く

こんばんは、kazumaです。十二月最初の更新となりますので、まずは先月の振り返りを。 先月も十月と同様、様々なことが身の周りで起きました。主にネットでの人間関係の出来事でしたが、やってくる人もいれば、去って行く人もおられました。私自身に原因が多…

今後のブループリント、青写真。

こんばんは、今日は備忘録というか考えを纏める為にブログ記事を書いています。今後の執筆計画というかブループリントのようなもの。青写真。 昨日で、一度群像に提出した物語にケリを付けました。信頼できるふたりの方だけに完成した小説の原稿をお渡しし、…

言葉の海の底で

更新が遅くなりました、kazumaです。ここ一週間というもの、書き上げた小説の推敲・修正をしておりました。群像に途中で切って提出した物語の続きです。仕上がってみれば、物語は途中で切ってよいものではなくて、ちゃんと最後まで描ききらなくてはならない…

古本DAYS

お久しぶりですね、約10日ぶりの投稿となります。最近は一馬書房として動くことが多く、こちらのブログを更新できないままでしたが、時折更新したりはするので、お暇がある時にでも見てやってください。一応、息はしております笑 十月一日に古書店『一馬書房…

第61回、群像新人文学賞に応募しました。

今日は強い雨風が吹いています。郵便局に行ってきました。新人賞の応募原稿を抱えて。 昨年の十月から書き続けていたものなのですけれど、仕事のことがあったり、辞めた後は古本屋のことや体調が思わしくない日々が続いていて、結局丸一年も掛かってしまいま…

『一馬書房』公式Twitterアカウントを立ち上げました

今日は『一馬書房』に関するご報告をひとつ。それから私個人の今後の動向についてお伝えします。 まず表題の件ですが、この度『一馬書房』公式Twitterアカウントを立ち上げることとなりました! アカウント名は、【一馬書房@kazumashobo】となります。 古書…

サイコロをもう一度振る

10月に入って様々な心境の変化があり、喜ばしいことがあったり、哀しいことがあったりの目まぐるしい日々でしたが、ある意味では今日でひとつの区切りが付きました。 古本屋のことも、小説のことも、あるいは人間関係も、それぞれに現実を突き付けられたよ…

落選と奈落

何度目の落選だろうか。そろそろ回数が分からなくなってきた。六、七回目くらいだと思う。文藝賞の結果は惨敗だった。今日の朝は色々あってよく眠れず、それでも今日は発表の日なのだからと朝10時頃に梅田某書店へと向かった。文芸誌の場所は最初から知って…

新しい日々

ご連絡が遅くなりました、kazumaです。前回の記事にてお伝えしましたオンライン古書店『一馬書房』がこの度、開店することとなりました。開店までてんやわんやの状況だったので事後の報告となりましたが、改めてご紹介を。 2017年10月1日、101冊の…

秋の色、と『一馬書房』仮オープンについての告知

二週間ほどご無沙汰しておりました、kazumaです。 ここ一ヶ月、古本のデータベースの森を潜っていました。そこを抜けると、十月が、こんにちはと顔を出しました。秋だねえ、と彼はしみじみ言いました。私は秋だなあ、と返します。印刷するインクが切れていた…

帰還と未来

取り敢えず旅からは還ってきました。数日前に自分の考え方を変えるような出来事が色々と起こり、非現実のような世界から現実の世界に戻ってきました。まだ少し浮ついている気もしますが、気持ちを塞いでいたものが落ちたように、今では前向きに古本屋「一馬…

Everybody wants to get started

誰にも行き先を告げないで家を出た。出口も分からないままに列車に飛び乗った。現実の世界を離れて、長くて短い夢を見ているようだった。決して見ることはなかったはずの夢を、窓の向こうに本当に見ていた。そんな景色は空想の中でさえ見なかった。扉の向こ…

旅に出ます

これから旅に出ます。探さないでください。別に死ぬわけじゃないけれど笑 ただ、人生のレールが切り替わるポイントに立っている気がします。いつまでも同じ道が続くと思っていたある日に、知らない間に別の街に辿り着くことがあります。思わぬところで誰かに…

古物商の申請許可が下りました

今日は、読んでいる方にひとつご報告が。といっても、表題の通りなんですが笑 何だか十日に一回くらいの更新ペースとなっていますが、超スローモーションに生きているのでお許し下さい。書くときだけは一・五倍速くらいになっているつもりです(当社比) 約…

進展

しばらくネットの世界から離れていた。多分、十日くらいは経ったんじゃないかと思う。一応、現実世界での報告をいくつか。 この十日間で一番のビッグ(?)ニュースは、古物商の許可申請の手続きが進んで、四日前に警察から営業所の確認があったことだ。営業所…

作家志望の孤立

文士村、文学サロン、文芸部・サークル……文学団体ということを考えた時に浮かんでくるのはこれらの言葉。私はこれらのものに少なからぬ憧れを持っている。そのどれもに一度も所属しなかった。この文章は、孤立している作家志望の方にはご理解頂けるものだと思…

スタート地点のスタート地点

この一ヶ月、頭の中が破裂しそうな時が沢山あった。何度か病院にも行った。医者から薬をもらって飲んだ。治らないことは分かっている。道ばたで偶然すれ違った、かつてのクラスメイトに非道いことを言われたような気もする。多分、どうでもいいことだ。仕事…

夏の暑さは観念を溶かす

暑い。頭の中でいくら御託を並べるのが得意でも、この暑さを殺せるのは25度のクーラーだけだ。心頭滅却すれば火もまた涼し、と禅宗ばりの観念論を唱えてみても暑いもんは暑い。グラスに氷を敷き詰めた一杯のアイスコーヒーの方が遙かに役に立つ。ひとはパ…

自由人一ヶ月目

仕事を辞めてから一ヶ月が経った。そろそろここらで近況報告でもしておこうと思い立ったので書く。 私は割と元気にやっています、と書くと、病棟から手紙を出す少女が書くような文面を思わせるので気が引けるが、それなりに平穏な日々を送っているので、気持…

「愚者」とマイノリティーの幸福

今日は執筆とはあまり関係の無い話。全く関係ない。 半年前くらいからタロットにはまっている。といっても、少し囓った程度で、ケルト十字(という占い方がある)ばかりを広げて、カードの前でうんうん唸っていたりしている。占いなんて嘘くさい迷信の一種で…

執筆小話:②書けるペンとジンクス

前記事の続き。 執筆中に掠れてしまった愛用ボールペンなのだが、その時にまだ書きたいことがあった為、久しぶりに違うペンを取った。万年筆。PILOTのCUSTOM74である。 <写真: PILOTの万年筆「CUSTOM74」。このペンは筆者にとって、ジンクスがある> この…

執筆小話:①書き物道具、ボールペン

昨日、ノートにぐりぐりと書いていたら、ペンのインクが出なくなった。ボールペンだ。Parkerだ。三週間前に買ったばかりだ。だから何だ、というのでもないがParkerの名誉の為に言っておくと、決して品質が悪かったわけでは全くない。今まで使ってきたものの…

二週間が経ち、ハレはケとなる

新しい生活が始まって二週間が経ったが、未だに足が浮ついたような日々を送っている。何時に起きるのも自由だし、何時に寝るのも自由。何処かに出掛けても良いし、何処かに出掛けなくとも良い。あれほど渇望した自由の日々は、始まると駆け足で去って行くよ…

作家になる為に仕事を辞めました

世の中には、酔狂な人間がいる。こんなタイトルの記事を上げている時点で、私にもその資格は十分にある、というかとうの昔に「そちら側」の人間になっていることには既に気が付いているつもりだ。辛うじて首の皮一枚を、現実社会の方に繋ぎ止めていたのは仕…

Re:START

初めまして、と言うべきか、お久しぶりです、と言うべきか。多分その比率は99:1くらいなのだろうけれど、ここに記すのに丁度良い、ぴったりくる言葉が見つからなかったので、『こんにちは、ハロー』とでも言っておこう。きっと現実で私はこんなことを言…