虚構世界で朝食を

Breakfast at fiction world

作家志望の孤立

 文士村、文学サロン、文芸部・サークル……文学団体ということを考えた時に浮かんでくるのはこれらの言葉。私はこれらのものに少なからぬ憧れを持っている。そのどれもに一度も所属しなかった。この文章は、孤立している作家志望の方にはご理解頂けるものだと思う。多かれ少なかれものを書く人間は、相対的にひとりでいる時間が長く、性格的にも、基本的に孤立しやすい傾向にあるのかもしれないし、それは若年層で言えば更に顕著なデータだって調べれば上がってくるのではないだろうかと個人的に思っている。私の場合が単なる一ケースに過ぎないのか、それとも他にも孤立している作家志望の方が相当数いらっしゃったりするのか、正直なところ、よく分かってはいない。今回のテーマは、孤立している作家志望の方同士で繋がれないだろうか、という話。 

 TwitterのTLを追っていると、何となくひとりなんじゃないかとか、あるいは、何らかの物書き同士の繋がりを求めているような方が散見されたりするのだが、ご本人がどう思われているかまでは、メンタリストでもないので、踏み込めない。あるいは私の勘違いで、孤立して書いているような無人島作家みたいなことをやっているのは私だけなんじゃないかとか、時々思ったりもする。仕事があれば、ものを書く人間以外の接点だったらいくらでも出来るだろうが、辞めてしまってオンライン古書店を始めようとしている私は、大抵の時間をひとりで過ごしている。勿論、それは私が望んだことなのだが、いざ辞めてみると、仕事での繋がりであろうが、そういう人間関係は大事なことだったんだな、と改めて気付く。小説は仕事をしていた時よりも進むようにはなったし、体調も少しずつよくなってくれるので希望もない訳ではないのだが、それ以上に人間関係資本がゼロになった、というのが正直キツい時がある。そうなるまでには色々の事情があったが、私の場合は特殊なので、あまり一般解を求めることは出来ない。その辺りのことはまた別の段階で語るか、小説の中に昇華してしまうしかないだろうと思っている。

 本題に入ると、それぞれ事情は違うだろうけれど、何らかの形で孤独にならざるを得ず、それでいてものを書いたり、本が好きな方はいらっしゃらないだろうか? ということを、読んで下さっている方に訊いてみたいのです。その中にもし、自分は該当しますよ、という方が居て、コンタクトを取っても構わないのであれば、ブログのコメント欄上でもいいので、ちょっとした文学の話なんかを出来ればいいなと、私としては思ったりしています。

 私事ですが、大学時代に文学部に所属していましたが、何故か私の周りに居たのは本をまるで読まない友人ばかりで(彼らのことは人間として好きでしたが)、好きな本や小説について語れる相手がいませんでした。探せば居たのでしょうけれど、本格的にのめり込むようになったのは二年次以降なので、文芸部に入部するには遅く、アルバイトも結構入っていたので、何となく身の回りの友人達とだけ時間を過ごして卒業しました。卒業してから書店で短い間働き、そこではじめて小説好きの友人にひとり出会ったのですが、彼は東京に居て、こちらからは年に一度会うくらいのものです。彼以外に小説について語れるリアルの友人というものはいません。けれど、ネット上には何人もアドバイスをして下さった方が居られて有り難く思っています。私自身、あまり社交的な人間ではなかったので、多分会う人間の母数が少なすぎて、小説が好きな人間に会わなかったというだけかもしれません。ネットなら一応、便宜上は全世界の不特定多数の方がいらっしゃるので、もしかしたら自分と似たような状況の方がおられたりするのかな、ということを思って書いています。

 このブログを始める前に、livedoorのブログをやっていたことがあるんですが、その時から、いつかネット上でもいいから文学談義や、友達とやるようなしょうもない話でも出来たらいいなと思っていました。前のブログでは二、三人の方がそれに応じてくれて、その時の文章のやり取りみたいなものは、とても刺激的なものでした。

 文芸部みたいなものに入っていたら、きっとそこで仲間が出来たかもしれないな、と思ったり、現実の古本屋を開いて、そこを文学サロンみたいに出来ないかと思ったり、現代に文士村があったら速攻でそこに引っ越すのにな、なければ造ればいいんだ笑、と思ったり……ただの妄想に過ぎないかもしれませんが、まずはネット上で、そういう小説や文章の繋がりがもっとあればいいなあと思い、それで始めたのがこのブログでした。

 もし賛同して下さる方が居られたら、このブログでもTwitterでもいいので、お声掛け頂ければ幸いです。基本的に、必ず返信は返すように致しますので。

 

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 kazuma

 

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余談:「純文学作家志望の孤立」って書くと何かラノベっぽくて止めた笑