虚構世界で朝食を

Breakfast at fiction world

『一馬書房』公式Twitterアカウントを立ち上げました

 今日は『一馬書房』に関するご報告をひとつ。それから私個人の今後の動向についてお伝えします。

 まず表題の件ですが、この度『一馬書房』公式Twitterアカウントを立ち上げることとなりました!

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 アカウント名は、【一馬書房@kazumashobo】となります。

 

 見出し表記、久々に使いました笑 こちらの公式アカウントでは、主に新商品の入荷情報や、一馬書房の日々の近況ツイート、Blogの更新通知などを主に行います。もしフォローしてもいいよという親切な方がいらっしゃいましたら、そうしてくださると私としては嬉しい限りです。フォローを頂ければ、基本的にフォローをお返しします。またこちらからフォローさせて頂く場合もありますので、気に入って下さった方は、どうぞ宜しくお願いします。これでやっと公私混同ツイートを免れられる笑

 一応このブログは一馬書房のアンオフィシャルサイトという位置付けです。私の中では現実を軸としたものが、古書店『一馬書房』での活動、虚構を軸としたものが小説執筆及び、当サイト運営を含めたオンライン上のkazumaとしての活動と考えています。

  •  公・現実・オフィシャル(Public):古書店『一馬書房』店主 KDP出版著者 
  •  私・虚構・プライベート(Private):小説執筆 『虚構世界で朝食を』 

 公(Public)での活動は主に、漢字表記としての本名及び筆名。私(Private)での活動は主に英字表記としてのkazumaとして活動を行います。両者ともにひとりの人間であることには間違いがないのですが、この前、公私両方を知る知人に違う人間が書いているように思える、という主旨のことを云われました。多分、文章を書く『私』と、そうでない『私』は、同じ”I”(アイ)でも別人のような気がするのは書き手である自分も思うところがあります。書き手ではなく生身の人間としての自分は結構、支離滅裂なところだったり、ちゃらんぽらんなところがあり笑 ただ、文章を書いているときの自分は、そういったものから離れられるように感じることがあるので、そのことでよく救われています。書いている間だけは、まだまだ自分も捨てたもんじゃないな、と自惚れですが、思っていられるのです。私から書くことを奪ったら、人生は何にも残ってはいません。百パーセント、零になるだろうと思います。いつか小説家としての活動を公に加える日が来ることを私は信じています。

 

 私個人の今後の動向についてですが、いまは年内に新人賞応募作品を提出すると決めています。文藝賞においては惨敗に終わり、華々しく散ったので、改稿を加えたのち、KDP出版第二作として発表したいと考えています。おそらく新人賞提出後ですので、年末になるかと。あと、年内に東京に一度行けたらなあという思いがありますが、この件に関してはまたいつか。

 

 それでは、今後とも古書店『一馬書房』と『虚構世界で朝食を』を宜しくお願いします(ぺこり)。

 

 最後に、最近お気に入りの萩原朔太郎の詩を。

 

 座敷のなかで 大きなあつぼつたい翼をひろげる
 蝶のちひさな 醜い顔とその長い触手と
 紙のやうにひろがる あつぼつたいつばさの重みと。
 わたしは白い寝床のなかで眼をさましてゐる。
 しづかにわたしは夢の記憶をたどらうとする
 夢はあはれにさびしい秋の夕べの物語
 水のほとりにしづみゆく落日と
 しぜんに腐りゆく古き空家にかんするかなしい物語。

 夢をみながら わたしは幼な児のやうに泣いていた
 たよりのない幼な児の魂が
 空家の庭に生える草むらの中で しめつぽいひきがへるのように泣いてゐた。
 もつともせつない幼な児の感情が
 とほい水辺のうすらあかりを恋するやうに思はれた
 ながいながい時間のあひだ わたしは夢をみて泣いてゐたやうだ。

 あたらしい座敷のなかで 蝶が翼をひろげてゐる
 白い あつぼつたい 紙のやうな翼をふるはしてゐる
 
 ――引用・『蝶を夢む』萩原朔太郎

 パブリックドメインの為、全文掲載。

 

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