虚構世界で朝食を

Breakfast at fiction world

古物商の申請許可が下りました

 今日は、読んでいる方にひとつご報告が。といっても、表題の通りなんですが笑 何だか十日に一回くらいの更新ペースとなっていますが、超スローモーションに生きているのでお許し下さい。書くときだけは一・五倍速くらいになっているつもりです(当社比)

 約三ヶ月前から、オンライン古書店の開業に向けて動いていました。サイトを作ったり、ロゴを作ってみたり、独自ドメインを取得したり、古物商申請書類を揃えたり……etc。多分、他の方がやったらそれこそ二ヶ月くらいで全部終わらせてしまうような気もしますが、極度のマイペース症候群なので、亀のような歩みで進んできました。ただ、最後の古物商許可だけは物理的に日数が掛かるので、気長に待ちながらその間に小説の執筆の方を進めていました。私が警察署に申請に向かったのは、七月の二十四日で、それから書類不備を直したり、営業所の確認があって、許可証を実際に受け取ったのは三日前の八月二十三日でした。丸一ヶ月は掛かった計算なのですけれど、受け取った時には喜びもひとしおでした。始める前から満足していてどうすんだろう笑

 偶然、Twitterで同時期に古本屋を始められている方がおられて、その方はリアル店舗の形でお店を開かれています。五月辺りに確か古本屋をはじめたいと思っているというネット上の会話をした覚えがあって、次の月には店をオープンされていて、自分なんかじゃ追い付けないなあと思いながら、ちまちま作業をしたり、文章を書いたりしていました。
 開く予定のサイトがBASEというECサイト(ショッピングサイトを無料で作成支援するもの)がベースになっているので、どうしても古物商番号の掲載が必要だった為、許可が下りるのを待たなくてはなりませんでした。大分前から、店を開きたいという発言を繰り返していたのですが、現実に行動を移す迄にかなり時間を掛けたと思います。無いとは思いますが、待っている間は許可が下りなかったらどうしようか、なんて考えていました。小説を書くことと同じで、殆どひとりでやっているようなものなので、時々意味も無く逃げ出したくなるような気持ちになったりもしたのですが、それがひとつ形になってくれたような思いもして、他の人から見たらただの許可証一枚ですけれど、それを見て唇の両端を上げたくなったのは確かです。

 

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 (上記写真:古物商の許可証。思っていたより手の平サイズです、名刺くらい。2017.8.23取得)

 書籍商のプレートも申し込みました。十日後くらいに来るそうです。玄関に掲示の義務があるので到着次第、取り付けを行います。あとは再びサイトの構築をすることと、梱包材等を入手すれば、一応の準備は整うことになります。オープンは九月頃を予定しています。何とか間に合わせたい(汗) マイペースの亀なりに頑張ります。
 いま一番気になっていることは、書いている小説のことで十一万字を超えて、原稿用紙三百枚超になったのですが、まだ終わりまで辿り着いていないことです。計画では八月中に仕上げて、九月頭に東京に行って、帰ってきたら古本屋の準備を始めるつもりでいたのですが、私自身の怠惰も手伝ってかなり厳しい状況です。内容に関しては、いままで書いたもの中で最も自分の考えや心情を抉り出していると思いますが、これはあくまでも書き手としての甘い視点なので、実際に読まれた方がどう見るのかは正直なところ分かりません。ただ、武内一馬名義で出している電子書籍の一作目(「私はあなたを探し続ける」)といま書いている途中の原稿の両方を読まれた信頼できる方がひとりだけいらっしゃって、その方は一作目と比べて、化けたと云ってくださいました。勿論、指摘事項も沢山あったのですが。いま書いている作品は、電子出版したものから数えて三作目にあたります。文藝に出したのものは二作目となり、これは落選がほぼ確定したので、改稿後に電子書籍として発表します。一応、選考がどこまで行けたのかを知った上で出版したいので、文藝冬季号の発売の十月を待ってから電子出版する予定です。

 とにかくいまは何とか作品を書き上げることだけを考えて残り僅かな八月の日々を過ごしたいと思います。時々、こうしてブログでご報告が出来ることが私にとっては支えになっています。ネットの網の上では、時々思いもよらない形で誰かに支えて頂くことがあり、現実の網の上にはなかったものが、ここではセーフティネットとなって、言葉が受け止められているように感じることがあります。このブログを始めたときに、これがモノローグではなくダイアローグになることを信じると言いましたが、見えないようだけれどもばらばらに散在している点が少しずつでも繋がっていけばいいと、私は思っています。

 

 ではまた、近い内に。

 

 I am always drawn back to places where I have lived, the houses and their neighbourhoods.(Truman Capote, "Breakfast at Tiffany's")

 

 kazuma